子どもたちの年齢別の特徴などを書きたいと思います。

とはいえ、ここに書かれている内容と自分の子どもの育ちが違うからと言って神経質になる必要はありません。
それぞれの年齢の特徴は目安です。
子どもの育ちはそれぞれです。

お子さんの育ちを保育士と一緒に見守りながら、お子さんにあった成長の手助けをしていきましょう。

0才児の保育<大人依存の期>

0才児の特徴

笑う、泣くという表情の変化や体の動きなどで自分の欲求を表します。この欲求にこたえて保育士が適切に働きかけることによって、こどもと保育士の信頼関係が形成されます。これは対人関係の第一歩であり、自分を受け入れ、人を愛し、信頼する力へと発展していきます。こういう大人との関係の中で、喃語(なんご)は盛んになり、探索活動が活発化します。
喃語(なんご) 喃語とは、あかちゃんが発する、「あ~あ」とか、「ぶーぶー」などの言葉(声)を言います。喃語は言葉の発達にも深く関係します。

留意点

個人差に応じて一人ひとりの欲求を満たしながら、次第に健康な生活リズムづくりをしていきます。
食事、オムツ交換など、育児面での関わりを大切にし、保育士との信頼関係を築いていきます。
ていねいに関わることで、快、不快など情緒の発達や言語の発達を促します。

1才児の保育<一人立ちへの出発>

1才児の特徴

歩きはじめ、手を使い運動機能の発達がめざましい時期です。保育士との安心できる関係を基盤として、探索活動もさかんになります。自分の思いを親しい大人に伝えたい欲求が高まり、片言や指さし、身振りなどで伝えようとします。外界への働きかけもさかんにになり、物を仲立ちとした触れ合いができるようになる一方で、物の取り合いも激化します。保育士に受け入れられることにより、自発性、探索意欲が高まりますが、まだまだ大人の世話を必要とする自立過程の時期です。

留意点

自分でしようとする気持ちを尊重しながら、育児面での関わりを大切にし、保育士との信頼関係を築いていきます。
探索活動が十分できるよう、環境を整えます。

2才児の保育<一人立ちへの出発>

2才児の特徴

歩行機能が一段と進み走る跳ぶなど基本的な運動能力が高まり、体を自分の思うように動かすことができるようになります。身体運動のコントロールもじょうずになり、リズム運動など音楽に合わせて身体を動かすことができるようになります。指先の動きも急速に進歩します。構音機能も急速に発達するので、発声はより明瞭になり、ことばは増加し、したいこと、してほしいことがことばで表現できるうようになります。行動範囲も広がり、他のこどもとの関わりを少しずつ求めるようになっていきます。

留意点

生活習慣が確かな力となり、自立へ向かっていけるよう、一人ひとりの段階にあわせて接していきます。
自分でいろんなことができるようになり、やろうとするが甘えたり、思い通りにならないとかんしゃくを起こすなど、感情が揺れ動く時期なので、一人ひとりの気持ちを受けとめ、さりげなく援助できるようにします。
模倣やごっこ遊びのなかで、保育士が仲立ちすることにより、友達と一緒に遊ぶ楽しさをしだいに体験できるようにします。

3才児の保育<唯我独尊の時代(自我の確立期)>

3才児の特徴

基礎的な運動能力は一応育ち「~しながら~する」という二つの違った動きを一つにまとめた運動ができるようになります。食事、排泄などもかなり自立できるようになります。話し言葉の基礎もでき「ぼくが~する」と自分の力に自信を持ち、仲間の中で我を主張し、自己の存在を強く出そうとします。

留意点

自分のことが自分でできるように見守っていく中で、基本的生活習慣を確立させていきます。
自我がはっきりしてくるものの、それをうまく表現や行動に表すことができないところもあり、余裕をもって受けとめます。

4才児の保育<仲間くぐって自分に気づく(基本的自覚の形成期)>

4才児の特徴

全身のバランスをとる能力が発達し、体の動きが巧みになります。また、各機能間の分化、統合が進み、自我が育ち、自分と他人との区別もはっきりしてきます。だから見られる自分に気づき、自意識が芽生えてきます。それで不安が生じたり、辛くなったりするなど、葛藤を経験します。友達と一緒に行動することに喜び、つながりは強まるが、それだけに競争心も起き、けんかも多くなります。一方仲間の中では、不快なことに直面しても少しずつ自分で自分の気持ちを抑えたり、我慢もできるようになってきます。

留意点

全身のバランスをとる能力が発達し、体の動きが巧みになります。また、各機能間の分化、統合が進み、自我が育ち、自分と他人との区別もはっきりしてきます。だから見られる自分に気づき、自意識が芽生えてきます。それで不安が生じたり、辛くなったりするなど、葛藤を経験します。友達と一緒に行動することに喜び、つながりは強まるが、それだけに競争心も起き、けんかも多くなります。一方仲間の中では、不快なことに直面しても少しずつ自分で自分の気持ちを抑えたり、我慢もできるようになってきます。

5才児の保育<小さな市民(社会的人格の形成)>

5才児の特徴

細かい手や指の動きは一段と進み、他の部分と協応して全身運動もよりなめらかになります。内面的にも成長し、自分で考え納得のいく理由で物事の判断ができる基礎が培われてきます。仲間の存在は一層重要になり、目的に向かって活動し、自分のすることや、きまりを守ることの必要性が分かってきて、初めて集団としての機能が発揮されるようになってきます。要求のぶつかり合いやけんかが起きても、相手を許したり認めたりする社会生活に必要な基本的な能力が身につき、仲間の中の一人としての自覚や自身が持てるようになります。

留意点

毎日の生活の中で、繰り返し行う食事、排泄、睡眠などが崩れることもあるので、生活習慣の確立を目指します。
こども自身が自分の生活を律しうる状況や環境をつくり出していくようにします。
体験したり感動したりしたことを、言葉や絵で表現する力を育てます。