おひさま保育園 園長まるいちゃんの月1コラム〜6月号

のっぽさん

1966年〜NHK教育テレビ幼稚園保育園向け、絵画製作番組「できるかな」に出演されていた高見ノッポさんをご存知ですか?(年代が違いますね笑)

私は、20代、幼稚園で働いていた時に1度だけノッポさんの絵画製作講座を受講した事があります。テレビで見てたノッポさんと雰囲気はそのままお話も上手で、楽しい製作の時間だった事を記憶しています。
先日、昨年の9月に亡くなられていたと公表されました。

日曜に想う   編集委員 吉田純子

ー略ー
しゃべらないノッポさんは、うまくしゃべれない子供だった私の「友達」になってくれた。 特定の子音が続くとのど詰まり、どもり、時には声すら出にくくなる。学校に行くこともしんどくなった。ただただ楽しそうで、それでいて元気や明るさを押しつけてこないノッポさんに私は居場所をもらった気がした。

今なお私は、しゃべれない言葉をそのつど瞬間的に別の言葉に置き換えている。 伝わらず、落ち込むこともある。でもそれで私という人間の価値が下がるわけじゃない。 心優しいノッポさんは、私の無意識に「尊厳」の本質を植え付けてくれていたのだと思う。コンプレックスに感じることも、知られたくないと思うことも、すべて含めてかけがえのないあなた自身なのですよ、と。

周りの人と何かが違う、人と同じことが自分だけできない。そうしたことを恥ずかしいと感じ 思い詰めるほど苦しんでいる人に「死ぬほどのことじゃない」などと言い放つのば 強者の論理の前に弱者の心を殺すことに等しい。自らがマイノリティーで あると表明する勇気と同じくらい 秘めていたいという意思は尊重されなくてはならないはずだ。

ー略ー

互いの心を、尊厳を守り合うことこそが、ともに生きるということだ。しゃべらないノッポ さんは、テレビの世界の外では子供たちに、実に美しい敬語で語りかけていた。

2023年5月28日(日) 朝日新聞より

で、また私(まるい)の話です。私は休みの日は自宅の庭でバケツとチリとりを持ちクモや小さ なバッタを捕まえるのが仕事です。
裏庭のここからスタートしょうー!と思ってチリとりを囲え、中腰になり目をこらして草の上を見ていると小さなクモが見えてきます。
その進路にとりを囲えクモがあがってきたらこっちのもの。瞬時にバケツにポイッ!!してフタをバシッ。 やりはじめると次から次にクモが見えて楽しくて楽しくて…
で、ふと背を伸ばし現実に目をやると、自分がスタートした位置から今がどこにいるのかわからなくなることも・・・あまりの集中に木に激突した事もあります。

人生、「ミクロの視点とマクロの視点」、「マイノリティーとマジョリティー」
自分がどの視点を持ってどの角度から物事を見るか、いつもその両方を持たないといけないなあーーーと思う日々です。(雨が続くとクモがとれません💦)